ステップ①「背中周辺のツボ刺激」
気の溜まり場、神経の出所である背中のツボへ刺鍼し、流れを改善します。
当院の鍼灸治療は、中医学でいう『気』『血』『津液』のバランスを整える事で不調を取り除く治療となります。
あまり聞き馴染みのない言葉だと思いますので、まずはこちらから解説します。
①『気』
「気」と言われると怪しげなイメージを持つ方もいらっしゃるかと思いますが、現代科学では、体内の電気信号が「気」の正体であるという説が、有力視されています。
体内には常に微弱な電気が流れており、その電気信号により筋肉や内臓が機能します。
この気の流れが阻害されたり、気が不足している状態になると、筋肉や内臓が異常を起こしてしまい、体調不良となってしまいます。
②『血』
「血」は現代でいう血液です。
「血」流が悪いと身体に良くないなあ…という事は周知の事実だと思います。
なぜかと言うと、血は筋肉や内臓に栄養を与える役割がある為、何らかの要素で障害されると栄養が行き渡らなくなり、体調不調の原因となってしまうのです。
③『津液』
「津液」は現代でいうとリンパ液のようなものです。
「津液」は体内を潤すという役割に加え、老廃物やウイルスなどを体の外へ排出する手助けをする役割があるので、免疫力にも大きく関与します。
体温が低い方は免疫力が弱いと言われているので、すぐに風邪をひいてしまう方は津液の働きが悪い可能性があります。
当院の鍼灸治療は3ステップで行います。
ステップ①「背中周辺のツボ刺激」
気の溜まり場、神経の出所である背中のツボへ刺鍼し、流れを改善します。
身体の中心である背骨の周辺で気が滞ると、全身へ気が行き渡らなくなります。
この「気」の力を借りないと「血」や「津液」は正常に機能しないので、こちらからの調整となります。
ステップ②「手足のツボ刺激」
手や足のツボに刺鍼して、気血津液を活性化します。
手や足には内臓に繋がりを持つツボがたくさんある為、不眠や病院の検査では異常が出ないような体調不良にも効果を発揮します。
また、肩や腰など遠隔部に影響を及ぼすツボも存在する為、欠かせない刺鍼部位となります。
ステップ③「痛む部位調整」
痛みが出ている局所に直接刺鍼します。
局所だけの鍼ももちろん効果的ですが、ステップ①②と併せて行う事で治癒力を最大限高める事が出来ます。